この同人と漫画の山に埋もれて死ねるならオタクとして本望だわ。
ふふ腐・・・
なんて言ってた若い頃がわたしにもあった。
でも年月が経ちどんどんと増える本達。
それを積み重ねて目の前にしてみれば、いつの間にか「死ねるなら」っつーか倒れてきたら現実として死ぬな…という問題に変わっていた。
だいたいここは地震大国日本。
全く冗談にならぬ。
いざ捨てよう。
わたしの輝く未来の為に!!
・・・と決意を固めても「いや、でもな~。やっぱりな~。この可愛い嫁達を捨てるのはな~」と言ってなかなか同人断捨離が進まなかった人です。
どうもこんにちは。
前ジャンルの本は萌えが去ったらバッサリ売っちゃいます!
という性格なら良かったのだけどもとりあえず全部とっとく派なもんですから。
一番同人誌を抱え込んでた時は…一体何冊あったのだろう?
正直買うスピードに読むスピードが追い付いてなくて読めてない本が大量に…
そうこうしてる内にジャンルを変わってしまう…なんて事もありました。
漫画も併せて、自室の棚だけじゃ全く収まらずベッドの下へ押し込む、床の上にいくつかの漫画タワー同人タワーを構築、段ボールに詰め込んで何のパズルゲームだっつー勢いで押入れに放り込む、物置部屋にも進出、更に違う部屋にも進出…と魔の手を伸ばしておりました。
何千冊単位であった事は間違いない。
数えておけば良かったけども、数えようと言う気が起きない量であったとも言う。
そんなわたくしも約10年の時を経て、只今の同人冊数約250冊。
改めて数字にしてみるとまだ多い気もするけれど…
この苦節10年の戦いを記したいと思います。
通りすがりの同人誌減らし隊の方のお役に…は立たないな…これ。
減らすのを邪魔する感情と戦う初級編
同人誌を処分しようと思うときに絶対に頭に浮かぶのが、
「この本を手放したら…もう二度と手に入らないかもしれない…」
という不安。
普通の漫画なら、また欲しくなったら買えばいっか…で済むけれど、
同人誌はそうもいかない。
「やべー!またこのジャンルの本読みたくなったー!特にあの本!また読みたいー!」とかなったらどうすんだ…と思うと手放せない。
あとは意を決して大量の本を売っても人気のあるジャンル、作者さんじゃないと結構返されるもんです。
かと言って持って帰るのも重いし…もう置いて帰ろう、と「処分でお願いしま~す」って言うんですけどね…
売ることも出来なかった処分待遇の本の山を後にして去る時のあの辛さったない(笑)。
辛いなーと思ったら次に本を売りに行く足が遠のく…というパターン
そんなこんなんで最初の数年はなかなか減らなかったです。
よし、本を選別しよう…と段ボールを開けては読み耽り、再び仕舞うの繰り返し。
減らすを邪魔する人間と戦う中級編
それでも少し本が減ってきて「よーし!もっと減らすぞー!」と意気込んでいる頃あいに今度は違う方面から邪魔が入りました。
(まぁこれは我が家限定の邪魔だけども…)
本をせっせと選別している所に同じくオタクである姉がやっきてその様子を見ながら言ったのです。
姉「もしかしてこっちの本って処分するの?」
私「・・・そ、そう、です」
姉「へー。もう〇〇の事は好きじゃないんだー。捨てちゃうんだー。へーー」
私「・・・」
好きじゃないんだー。捨てちゃうんだー。
な、何故だろう…この言葉がいつまでも心の中でリフレインするのです。
グサグサっとこう何か突き刺さるのです。
「うっさいわ。自分の本をどうしようといいだろうがー!ほっとけぃ」
と一蹴しておけば良いのにどうにも心の何処かに後ろめたさがあるのか…
ぐるぐると姉貴の吐いたワードが頭をめぐるのです。
そしてそれ以降、何度か同じような事が起こり、本の片付けスピードがガクンと落ちたのは言うまでもありません。
こんまりさんの本に、片付けてる所を家族に見せるなってあったけどもアレは本当にそうだよなーとここ数年お片づけをしてて非常に思うのであります。
けど、この狭い家の中で片付けしてたら絶対的に見られちゃうんだ(笑)。
コソコソ片付けててもノックも無しに「お姉ちゃんだぞー!」って入ってこられたら防ぎようもないんだ。
で、この停滞から回復するに自分がした事といえば…別に何もしていません。
とりあえずスピードが落ちつつも少しずつ少しずつ選別していったことぐらいです。
すると何時しか姉が
「私も本を減らさないとな~~」と言い始めたのです。
おお!?
これが本でよく見る片付けの伝染ってやつか!?
この姉の言葉を聞いてグッサリと刺さり続けていた物がスポーンと抜けました。
まだまだ自分は本を減らせる!と、俄然やる気が沸いてきました。
上級編と行きたいが上級者にはなりきれない編
結果、ここ10年程で処分した同人誌
・昔程ときめかなくなったジャンルの本達
・現在進行形のジャンルだけども、まぁ無くても耐えられる…という本達
・作品としては面白いが読んでいると非常にブルーになる系統の本達
特に最後のブルーになる本達は、かなり処分しようかしまいか悩みました。
読んだら非常に面白いし萌えるんですよ。
でもその後しばらく何とも言えない気分になる…と。
でも萌えるし!
…の繰り返し、だったんですけども、余りに大量にあってそれを連続して読んでるとパワーを補給するどころか消耗してたりしてね。
もう明日会社に行くのイヤだよ…ママン…
と布団の中に閉じこもりたくなってくるので処分してみました。
自分のジャンルの関係上かなりそういうのが多かった気がする。
で、生き残っている同人誌
・昔のジャンルだけども今読んでも面白いし萌える!本達
・現在進行形の萌え萌えな本達
当たり前だけどもこの二種類となりました。
上に関してはもう厳選に厳選を重ねた結果であり、後者は審査が甘い感じです。
いいのです。ここを厳しくしたら逆にストレスが溜まるのです。
今、現在の同人誌の入ってる棚がこんな感じです。
B5サイズの本を左の2段に収まるだけに!と思っていたけど、はみ出てる。
本棚と本棚の間にだらしなくはみ出てる。
いやーもう、そのだらしなさ、自分らしくていいじゃない、って自分を許すしかない。
女性がだらしないなんて事、もうわたし達の時代ではばれちゃってんの。
ってジパングの桃井一尉の台詞を微妙にぱくりながら逃げるしかないの。
A5は右の3段棚の一番下の約半分くらいを占めております。
あとは漫画と購入したBD・DVD、謎の人形などが鎮座しております。
というか、今写真を見て謎の人形の存在感の半端なさに衝撃…。
そういえば、タイトルに“漫画”もあるのに漫画の話してなかった(笑)。
漫画も同人と同じく段ボールに詰められて各所に散らばってたんですが、今の所持数はこの写真にちらっと写ってる本と天袋に少々あるのみです。
商業誌はどうしても読みたくなったらきっとまた買える…と思って同人ほどは苦労しなかったです。
選別作業してて思ったのは、割と集めるのを途中で放棄してる作品が多かった…。
そういう性格…なのか!?
いつか集めよういつか最後まで買おう、で、その「いつか」が全くやってこないパターンです。
さいごに
同人誌を大量に処分しようと思い立ったきっかけの一つに、
ここ数年のはまったジャンルで本が殆ど買えてないというのも理由にあったなーと今思い出しました。
本を大量に買えるジャンルにはまっていた頃、大人買いじゃー!と買いまくっては読めれてない本が増えていく…という業の深い所業をしていました。
もう、今はその報いでも受けてるんじゃね?ってくらいに本が買えない。
故に思わず「出したら入ってくるの法則」というやつに縋りたくなった悲しきオタクがいたのです。
で、出したら入ってきたのか!と問われるとまだ入ってきてないんですけど…
まぁいつか前みたいにイベントでホクホクと本を買えたらいいなーと。
両手で抱えきれないぐらいなんて言いません。
片手持ちのバッグがパンパンになるくらいでお願いします。
(おい)
はっ、この執着がいかんのか。
と言うか、減らし隊という題名で最後増やそうとしてどうする。
などと、脳内ぐるぐるしながら今日は終わります。