人生晴朗なれども波高し (安定板使用)

あらふぉー腐オタの日々のあれこれそれ

ロックオンミー!

今日は母上の運転手として街中の百貨店に行っておりました。
平日の街中っちゅーのは何時もなら人多くてめちゃ混みの店に入りやすくて嬉しさ半分、無職中の後ろめたさで心がザワツク感半分って感じの何とも言えないこのフィフティーフィフティーさが段々病みつきに…なったりならなかったり、なオラミミです。

こんにちは。


それにしても地元の百貨店の平日の人の少なさは入りやすいを通り越して

むしろ入り難い域に到達してる時がありますね。
ちょっとこの店見たいなーと思っても、絶対的にロックオンされるじゃないですか。
出来れば最初の数分くらいは生暖かく見守っていて欲しい…と思っても即座のロックオンじゃないですか。
その照準から逃れようとちょっと動いてみるんだけど全然外れねぇ。
そんな事をしてると商品を見たいという気分もどっかへすっ飛んでしまい、
早くこの状況から逃げたくて何となく商品を買うか、
そそくさと逃げ出すか…、
いや、逃げれればいいんだけどもだからロックオンされてるんだって。
逃げれないんだって。
たしけてーーー!!

 

ってなるので平日の百貨店は良いんだか悪いんだか分かりません。
本日はとりあえず母親が百貨店の毎月お金をせっせと積んだら1年後に
少し金額オンされて戻ってくるお得制度?みたいなのに入ってるわけです。
その支払いに行きたいの!って事で行ったのです。
でもあれね。
うちの親なんかは結局「何に使おうかしら何に使おうかしら」ってどうでもいいもの買ってみたり、惣菜をとりあえず買ってみたり、ただの無駄になってる気がしてならないです。
しかしまぁ…老人のちょっとした楽しみを奪うのもアレなので言わない事にしておこう。そうしよう。
余り無駄を無くせ!と言い過ぎて外に出る機会を奪うと老人ボケちゃいますからな。


てなわけで、

今日もその支払いの為に建物の上の方にある事務所へといそいそと向かいました。
すると本日は同じ階の隣の展示場で、西尾維新先生の展覧会をしていました。
自分はオタクであるのにオタク事情に弱いという残念な人間なのですが、先生の名前くらいは知ってます。
作品名も何個かくらいは知ってます。
でも見た事があるのは十二大戦のアニメだけなのです。
(…)

なので「へぇ~西尾先生のイベントしてるんだなぁ」なんて思いながらぼんやりと母親が用事のある事務所へ向かいました。
すると、隣が何せそのイベント会場なので入り口の受付のお姉さん達が一応人が近づいてくるとこちらへ振り向くわけです。
だがお姉さんは母親がそちらへ向かう姿を見ても一旦振り向いたもののすぐに目線を元に戻しかけました。
自分の所への客ではないと思ったのでしょう。
正解。
しかし、お姉さんはその目線を元に戻そうとした瞬間、その後ろの自分に気付いたのです。
お姉さんは再び目線をこちらへ配しました。
思わずバッチリ目が合う。
しかも目線を外さない。
もしかして。
もしかしなくても。

この隠しても隠し切れないオタクオーラを感じ取ったお姉さんは
「おまえはこっちの客だろ?」と。
そういう事なのか姉さん。
いや、姉さん、不正解だから。
目と目で通じ合うくらい見つめあっちゃってるけど、
これ全然通じ合ってないから。
自分、ただの付き添いで来ただけだから…。

 

そうこうしてると入り口への距離が縮まるわけです。
思わずいてもたってもいられなくなった自分は母親に
「あーー。ちょっとこの手前の辺で待ってるからー」と
言って、あとちょっとで事務所の入り口よってな所で近づくのをやめました。

その時のお姉さんの顔が
「あ゛?おまえ、こっちの客じゃねぇの!?」と言ってるようでならなかった…。

(被害妄想)


何となく居たたまれなかったので自分は入り口に背を向け、
そこらへんにあった百貨店の案内カタログなんかを手に取ってみたりしていました。

せめて堂々と事務所の中に「付き添いでーす」って感じで入ってしまえばよかったのに余計針のむしろ。

 


数分後、用事を済ませた母親が出てきてやっとこの居た堪れなさから解放される…
と歩を進ませていた時、母親が言いました。

 

母「なんか隣の展示場で漫画のイベントでもしてるの?」
私「え…」
母「あんたと同じような感じの人がいっぱい入って行ってたわー」
私「・・・・・・」
母「あんたは行かなくていいの?」


いいんだ!
いいんだよ、母ちゃん!(泣)
ていうか、同じような感じの人って何すか。
やっぱりオーラ出まくってるんですか。自分も彼らもお互いに。


そして下の階に降りようとすると再び母上が言いました。

 

「今日は最上階でバレンタインのイベントもやってるんだねぇ。

オラミミ、チョコ買ってあげようかい?」


母ちゃん…何、その、妻もいなけりゃ彼女もいない、仕事で精神を病み只今無職なあらふぉーひとり息子を気遣う母みたいなニュアンスは…。

イベントも行かねぇよ!
チョコもいらねぇよ!!
いらねぇから!
腹いっぱい胸いっぱいだから。

 

勘弁してくれぇーーーい

 


…と心の中で叫びつつ、百貨店を後にしたのでありました。

嗚呼、今日も良い1日だった。

 


おわり