人生晴朗なれども波高し (安定板使用)

あらふぉー腐オタの日々のあれこれそれ

無職になってコレ始めてみました? 就活…じゃなくて終活編

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無職になって始めてみたシリーズ第4弾。

今まで爽やかに朝やる事ばかり打ってきたのに急にダークな雰囲気垂れこめてきました

こんにちは、オラミミです。

ちなみに前記事↓

 

 

別に無職生活に絶望して終活始めたとかいうヤバイものではございません。
終活と言いましてもエンディングノートを書いたとかではなく、
マイ墓を決めました(笑)。

 

 

今、「去年買った一番高いものって何?」と聞かれたら自信を持って答えるでしょう。

 

「墓です」と。

 

 今回、別にメンタルやら運気やらの向上の為の習慣というのとは違うので一応「始めてみました?」にしておきましたが、まぁどうでもいいですか。そうですか。

 番外編にすりゃよかったですかね、ってそれもどうでもいいですか。そうですか。

 

墓の話ばっかりなのでそういう暗そうな話はノーセンキュー…という方はダッシュで直ちにお逃げください。

ではれっつらごー!

 

 

わたしがお墓を買った理由

 

理由は簡単で約2年前に父親が亡くなったからなんですけども。

急に亡くなったもんで葬式が終わるまではそれはもうてんやわんやでありました。

で、葬儀社からだったか、お坊さんからだったか最早いつの時点かも忘れたんですけど墓の話が出てきたんですよ。

それでやっと「あ、墓ないじゃん!!」って…気付いたというか。

吃驚するくらい頭から抜けてました。

すこーんと。

 

四十九日に納骨するっていうのがまぁ王道パターンなんですけども、

い、今から墓地決めて墓買って…!?

と、アワアワしていたら葬儀社だったか坊さんだったかに

「あ、そんなに慌てなくても最近は一周忌とかもっと後に納骨される方もいますからねぇ。落ち着いて・・・」

と言われました。

お、

おお。

お、おちつくわ。

というか、わ、わしゃおちついトル。

 

 

悩む我らに寺・葬儀屋・仏具屋等の甘い囁き

 

墓をまだ持ってない、となると色んな所から「ここの墓地どぅ?」と勧誘されます。

坊さんに「うちの寺にもまだ空いてる区画がありますぞ」と言われ、

葬儀屋さんに「どうぞ、パンフレットです」とごっそりパンフを渡され、

仏壇買った仏具屋さんからも「うちもやってます」と熱い誘いを受けました。

 

その他にも何処からか情報を察知した会社によってパンフレットがポストインされてたり、自宅に営業に来られたりが何件かありました。

新聞のお悔やみ欄に載せなくてコレだから、載せた日にはもっと営業さんが来るんですかねぇ。

 

そして彼らの推し墓推し埋葬なども含めての候補が以下の6つ。

  1. 村の共同墓地への埋葬(墓石を購入)
  2. どこか違う墓地への埋葬(墓石購入)
  3. 海への散骨
  4. 樹木葬
  5. 永代供養墓
  6. 納骨堂

 

今回改めて墓について色々考えるまでは、なんとな~く死んだら村の共同墓地に

埋葬されるもんだと思ってました。

いつかの時点で墓石を買って。

しかして悲しいかな、我が家は両親+娘二人(自分含)。

娘たちは結婚したらいつか家を出ていく可能性が高いのです…。

と、言いたいところだが二人とも自分が遊ぶのに忙しくて結婚する気がさらさら無い。

つまりは…我が家は自分らの代で途絶えてしまうのです。

墓を買っても誰も管理する人がいなくなってしまうのです。

 

おお。何という悲しき言霊の響き…。

 

なので①と②の可能性が消えました。

残りは③~⑥!

ですがまぁ③は無い。

うちの親父さん海にまつわる熱いエピソードが何も無い。

「わしが死んだら海に骨をまいてくれ」とか語ったとかいう話も聞いてない。

むしろそんな話を聞いていたら墓で悩んでいない。

そして④は、樹木の下に散骨するというスタイル。

桜だったり他の木だったりいくつか種類があったけども、親父さん桜好きだったし、亡くなったのがちょうど桜満開の頃だったのでコレは「どうよ?」と少し思ったのだが…

 

思ったのだが!!

 

 

我らに囁く者達が散骨方式のチラシを見せる時に顔が曇る件

 

お寺の坊さんが散骨によい顔をしなかったのは分かります。

うちの坊さんは家族葬にさえどうも不満気なご様子だったので。

もう散骨とか!!

骨を…砕くだとぉ!?って感じですな。

 

で、何故か坊さんだけじゃなくて葬儀社とか仏具屋とかの人も様子がオカシイ。

一応扱ってるからチラシを見せて紹介はしてくれるんだけども…どうにもこうにも様子がオカシイのですよ。

 

てっきり「今は散骨も大人気ですよ!」(キラッ)とか推し推ししてくるのかと思ったのに全然してこねー

全く持ってしてこねぇー

 

妙に沈痛な面持ちで

 

「最近散骨は増えてはきているんですけども…。ご遺骨をミキサーのようなもので粉砕するんですが…中にはそれを見られてかなりショックを受けられる方もいまして…」

 

って言うじゃない?

 

ああ。成程成程。

分かった分かった。

言われて俺もこのオタクとしての類まれなる妄想力でミキサーで遺骨ゴリゴリをリアルに想像した。

 

ないわー

オレ的になかったわー

やったが最後もうミキサー使えなくなるわー

使うたびに「お、親父ぃ」って目から汗が噴き出して鼻水が出るわー

 

しかしネットで見るには散骨大人気なんですけどもね。

真実は如何に。

 

 

永代供養墓にするべきか、納骨堂にするべきか。それが問題だ。

 

色んな定義があるので自分もぼんやりとしか理解しておりませんが、

永代供養墓は一つの大きな墓に色んな人が入る、というイメージ。

屋外に大きな墓のような供養塔のような物があって、そこに合祀されます。

何年かは個別の骨壺のまま安置されて何年か後に合祀、ってのもあれば最初っから骨壺から出されて合祀ってのもあるし、もういろいろですな。

 

納骨堂は建屋の中に個人、夫婦、ファミリー毎に入れるロッカー式や仏壇式の安置スペースがあって最後の一人が亡くなってから何年かはそのまま。しばらくすると合祀される、みたいな感じです。

 

永代供養墓と納骨堂の良いところとイマイチな所を自分的に打ちますと

 

【永代供養墓の良し悪しポイント】

:金銭面からすると一番負担にならない

:即合祀タイプは他の御遺骨とすぐに混ざってしまうので後で「あー!やっぱり遺骨     がいるぅ!」となってももう時既に遅しになる。

 

【納骨堂の良し悪しポイント】

:何年も経っての合祀ならいいけどすぐに他の御遺骨と一緒になってしまうのは抵抗があるなぁ…という人には納骨堂。あと、もしかしたら何年か経って「やっぱり墓立てたい!」とか、引っ越しせねばならん!墓を移動したい!となってもどうにかなるのが納骨堂。

:契約料以外に年間維持費がかかる所もある

 

 

結局、我が家は“納骨堂”にいたしました。

 

決め手は何だろう。

「一度合祀してしまったら…もう…やりなおしはききませんよ?」クックックッ…

 

という文言に小心者なので負けたから?(笑)

 

 

 納骨堂のタイプで更に悩んだ者達の最終決定はコインロッカー式だった

 

納骨堂にする事は決まった!

今度はどのタイプの納骨堂にするかが問題だ。

 

てなわけで、自分たちの住む近くにどんなタイプの納骨堂があるかを調べると

一つはコインロッカー式、もう一つは仏壇式の二か所がありました。

なので二ヶ所とも見学する事にしました。

ちなみに見学する前は「仏壇式の方がいいかな~」という気分でした。

コインロッカー式ってやっぱり最初はちょっと抵抗があったんですよ、正直。

仏壇式だとなんか「ここが我が家のお祈りスペース!」って感じがして精神的にいいかなぁと。

 

そんな自分たちが何故仏壇式をやめてコインロッカー式にしたのか?

 

・仏壇式のお寺の方が道が細くてちょっと辿り着くまでが困難だった

・コインロッカー式は年間維持費がかからないが仏壇式は年間維持費がかかる上、

将来維持費の値上がりもありえた

 

という分かりやすい理由もあるんですけども、

一番の理由は仏壇式の方がメンタル的には良いはず、と思っていたが何だか違った…からであります。

 

(仏壇式も色んなタイプがあるので、あくまで自分らの場合はこんなでしたって感じで)

 

コインロッカー式のお寺も山の上でしたが、仏壇式のお寺も山の上にあって非常に景色が良いところにありました。

「いや~景色良くってイイところだなー」なんて思いながら案内された仏壇式の納骨堂に入ったのです。

ら、入った瞬間…なんでしょう?のような物が重いっていうか。

何だか分からないが気圧される!…という感じ。

 

部屋の中にはたくさんの仏壇式の納骨スペースが配置されていて、

下には骨壺が入るスペースがあり、上は小さな祭壇のようになっていました。

なので各ご家族が思い思いに写真をいっぱい飾ったり故人の方が好きだったのであろう物を置いたり、遺品だったり、家に仏壇が無い方はご位牌を置かれていたり、と自分たちの好きなように小さな祭壇を飾っておられました。

 

なるほどー。故人の好きなものとか色々置けるのはいいなぁ~

なんて思いながらもやっぱり何故かが重い。

 

見学が終わって車の中で「いやー。仏壇式いいかなーと思ったんだけど、なーんか良く分からない圧迫感みたいなのがあったんだけど自分…」と言ったら母親と姉までもが

「おまえもか!わたしもそうだったんだよ!!」

と意見が一致してしまいました。

 

この感覚…何処かで同じような感じになったよなーと思い返してみると、

例えば戦争系の資料館などで亡くなった人たちの写真を壁一面に配してある前に立った時とか?そういう時に受ける圧と似ている…。

 

納骨堂に入られている様々な方の写真やら遺品からの気のようなモノにどうもメンタルちゃんが負けたようである。

メンタル弱子な自分だけじゃなくて母と姉まで感じとったのだから相当の波動とみた。

 

墓参りに行くたびにあの波動砲を受けるのは如何なものか。

しかも自分らも正に祭壇に波動を発する遺品を置く。

そりゃぁ置くさ。

きっと何度も通っていれば気にならなくなるんだろうけども…

 

その点、コインロッカー式は良い意味でも悪い意味でも無機質感が漂っておりました。

仏壇式を見る前だったら「なーんかやっぱり無機質過ぎてさみしい感じがするなぁ」と思ったかもしれません。

ですが仏壇式で気圧された後だったので「こ、この無機質感…やすらぐ…」とか思っちまいました…。

 

 

おわりに

 

でも人によってはコインロッカーに気圧されるぅ!ってのもあるよなー(笑)。

とか言い出したらキリないですけども。

 

自分的には本当の本当は墓石に手を合わせて「な~む~」というスタイルが

一番好ましいとは思っていました。

でも致し方ない。

 

ちなみに親父様は考えが柔和な所もあれば古風な所も多々あったので「コインロッカーだとぉ!?」と言いそうな気もするし、「好きにせい」と言いそうな気もするし、

正直よく分かりません。

 

そんなわけで仏壇の前で

 

「親父よ、墓は納骨堂でコインロッカー式にしようと思っておるんじゃが…

もしも不満がある場合は3日以内に家族の誰かしらの夢枕に立たねばコインロッカー式

になるぞよ」ひひひ

 

と、仏を脅迫する輩がいました。

全くもってけしからん奴だな。

誰だ、一体。

 

 

というわけで、長々と墓の話をいたしました。

皆さんのお墓選びの参考に……はなる気が全くしてません。すいません。

 

にしても。

どうにもこうにもコインロッカー式って名前がアレですよねぇ。アレ。

なんか良いネーミングはないんかい、と思わずにはおれない我。

御遺骨安置ボックス式とか。

 

「納骨堂の御遺骨安置ボックス式などはいかがでしょう」

「ああ、コインロッカーね」

 

ってなりそう。

ダメだー。

絶対的なるコインロッカーという言葉の安定感 ぱねー。

 

 

と、コインロッカーパワーに完敗しておわります。